今の大学生と当時の大学生は驚くほど変わってない

インタビュー記事の一部だけ引用します。若い人についてどう思っているかが分かります。
研究室・ゼミのホームページが見つからない。持ってないのかなあ。G-SECのホームページもよく分からん。


ーー以下全部引用ーー

グローバルセキュリティ研究所所長 竹中平蔵教授インタビュー
http://www.keio-j.com/interview/facultyinterview/takenaka/


■今と昔の学生
―先生が大学生だったときは、どんな遊びをしていましたか?
遊びというか、友達と議論するのがね、すごく重要なことだったと思いますよ。やっぱり若いというのは特権ですからね、天下国家を論じるわけですよ。友達とよく授業をサボって、喫茶店に行ってね。

―先生も授業サボったりするんですね(笑)。
もちろんです(笑)。だから君たちも授業を取捨選択すればいいんだよ(笑)。

―今の大学生と当時の大学生の違いは何ですか?
良く聞かれるんだけど、僕はいつも、驚くほど変わってないと答えてます。
僕たちの若い頃と、君たちと、本当に変わってないと思う。ただ、パッと見た印象で一番違うところは、僕たちの時代に比べて、今の男子学生は髪の毛をちゃんと手入れしてる。我々はそういうことしなかったからね。だから何が違うかといえば、髪の毛が違うというのが一番の違いですよ(笑)。後は驚くほど違ってないような気がするんです。けど、今は昔に比べたらいろんな面で恵まれてるからね。だから逆に大変だと思うよ。例えば皆さんは就職するときに、自分は何のために働くんだろうとか考えると思う。私達の時代っていうのは、働かなきゃ食べていけなかったから、食えることをやるっていうのがやっぱりあったんですよ。でも皆さんはそうじゃない。なまじ恵まれた社会にいるから、働くのに動機付けがいると思う。その分大変だと思うよ。

あとはね、今の時代は人によってバラつきが大きいような気がしますね。すごく高い志を持っているような人もいれば、毎日を怠惰に生きてるような人もいるし。我々の時代はもう少し幅が狭かったね。それも豊かな時代を反映しているんだろうね。ただ、動機付けによってはかなり違うね。動機付けのある学生はすごく勉強するし。僕がハーバードから帰ってきてSFCで教えて一番感じたことはね、ハーバードのトップレベルもSFCのトップレベルもレベルは同じだということ。ただし、幅が違う。ハーバードは嫌でも勉強するから、幅が狭い。日本の大学は下のほうまで幅広い。今の日本のシステムでは、楽をしようと思ったら徹底的に楽できますからね。