そんなに卑猥な話ではないですよ。

社会的資本(ソーシャルキャピタル)とか輸入もんが多いね。言葉を輸入してこなくたって概念自体は日本に昔から存在していると思うけど。でも、エロ・デリバティブって面白いな。

ーー以下全部引用ーー


現代社会の性を支配する”エロティック資本主義”
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/816


2010年07月10日(土)
フィナンシャル・タイムズ(UK)
メディアが極度に発達し、グローバル化が進む現代においては、
「性的資産」の管理術がますます重要視されている。

 英国ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの上級研究員キャサリン・ハキムが「エロティック資本」という論文を発表した。彼女によると、性的魅力は一種のパワーであり、資本でもある。そして性的資本は近年、他の資本より重視されるようになっている。

 コンドームやピルの普及により、カジュアルセックスが広まり、ウェブなどのメディアが性的資本への欲望をっているのも一因だ。ステロイド脂肪吸引豊胸手術などはすべて「性的資産」を増やすための投資術だし、多くの人にとってジム通いは健康のためというより、自らの「性的資産」を管理するためといえる。

 経済の世界と同様、エロティック資本主義は弱肉強食の世界だ。性のグローバル化は世界的スターと弱者の格差を拡大する。ウェブ上には性的欲求を満たしてくれる情報が溢れており、パートナーがキーラ・ナイトレイブラッド・ピットのようでないからといって、現実の性的関係から遠ざかる人も増えている。エロティック資本主義の世界でもフラット化が進行しているともいえよう。

 かつてフェミニスト小倉千加子が「結婚とは男のカネと女のカオの交換である」と喝破したが、現代のエロティック市場はさらに複雑化しており、そのうちエロ・デリバティブ、性的サブプライムなんて言葉が聞かれるようになるかもしれない。