どんどん女性が進出して欲しいですね。

ーー以下全部引用ーー

「町工場」が女性技術職を積極採用/川崎
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1007110010/

2010年7月11日
 男性の職場というイメージが強かった“町工場”で、積極的に技術職の女性社員採用を始めた会社がある。川崎市川崎区大川町の金属加工会社「日の出製作所」。設立50年目の今春、事務職以外で初となる女性社員6人を採用した。女子寮を新設するなど環境を整えており「採用を継続化させ、ものづくりを活性化させたい」と意気込んでいる。

 自動車や半導体の部品加工を行う同社が、技術職での女性社員採用を本格的にスタートさせたのは昨夏。東北から四国まで全国各地で採用活動を行った。営業課の岩武志課長(31)は「きつい、汚い、危険という印象があるのか、おととしまでは女性からの応募はほとんどなく、今年も数人かと予想していた」というが、結果は約30人の応募があった。

 「不景気による高校生の就職難で、幅広い分野で働き口を求める女子生徒が増えていた。不景気というピンチが有力な人材を確保するチャンスになった」と岩課長。当時、岩手県の県立高校3年生だった小野寺さん(19)は「学校に寄せられる求人が前年の3分の1に減った。分野を広げて職を探した」と振り返る。最終的に11人の採用のうち、女性が6人を占めた。

 「ものづくりの町」といわれる川崎だが、技術職の女性は少ない。市によると、市内にある製造業の事業所数は約3800。従業員数は、男性約6万8200人に対し、女性は1万6500人で、その大半は事務職という。職種別での統計数値はないが、市は「女性の技術職は珍しい」と話す。

 しかし、岩和志社長(62)は「成長著しいほかのアジアの国々と対抗するには、新しい発想が必要。女性は男性と違った視点、面白いアイデアを持っている。ものづくりをつぶさないためにも、女性の担い手を育てたい」と話す。

 成果は早くも表れた。6月に同市高津区で開催された商工会議所主催のイベント「かわさき・名産品フェア」。ロボット型の携帯電話ストラップを改良し新たなデザインで販売したところ、好評になり前年の倍の数が売れた。デザインを考えた室井さん(19)は「ロボットの目を大きくしてかわいらしさを加えた」と胸を張る。会社の制服も女性陣自らデザインし、今夏から新しい制服で作業する予定だ。

 同社は3月、入社に合わせ、会社近くに女性社員寮を新設。出産や育児休暇についても見直しを行っている。岩社長は「出産や育児で現場を離れても、技術を身に付けた女性は企業から必要とされる。マイスターを育てるのに時間がかかる製造業では大きな財産。今後も採用を続けていきたい」と話している。